親知らずは抜いたほうがいいの?
親知らずとは前から数えて8番目の歯の事を指します。この歯は顎に治まりきらずに真っ直ぐに生えてくることが少ない為、様々なトラブルを引き起こすことがあります。
上の親知らずはほっぺた側に傾いて生えてきたり、下の親知らずは横に生えてきて虫歯や部分的な歯周病などを引き起こし激しい痛みを出したりします。
基本的には親知らずで物を噛んだりすることはあまりなく、機能的にはほとんどの方にとっては必要のない歯です。その為、他の歯に何か悪影響を与えるようであれば、抜歯をお勧めします。
親知らずの抜歯は簡単なものから難しいものまで、生え方によって違います。
下の親知らずの近くには下歯槽神経という神経が走行しており、この神経は下唇の感覚を司る神経の為、抜歯の影響で麻痺がでるリスクがあります。
その為、外科による炎症や神経への影響を十分に考慮して抜歯を行う必要があります。
CT撮影を行うことで神経と親知らずの位置関係を把握し、そのリスクを下げる事も可能です。
奥に親知らずがあるために部分的に歯周ポケットが深くなっています。この場合は抜くことをお勧めしています
抜歯後や外科処置後の注意点は?
1~2日程、出血が続くことがあります。その為、ガーゼやティッシュなどを丸めて奥でしっかり噛んでいてください。それにより出血を止めやすくなります。
麻酔が3~4時間程効いていますので、お食事をなさる場合はほっぺたを噛んだり、火傷しやすいので、麻酔がしっかりとれてから、食事を摂るようにしてください。飲み物は問題ありません。
当日は血の巡りの良くなるような行為は控えるようにしてください。お酒や運動、湯船につかると、痛みが強く出たり、出血しやすくなったりします。
抗生物質(化膿止め)や鎮痛剤(痛み止め)、胃薬などを3~5日処方します。抗生物質は処方された錠剤全て飲みきってください。痛み止めは痛いときだけで大丈夫です。また、胃の弱い方には、胃薬も一緒に処方する事が出来ますので、その時は薬と一緒にお飲みください。
歯ブラシは、傷口に1週間当てないようにしてください。痛みが少なく、汚れが気になる場合は様子見ながら、柔らかめの歯ブラシで磨くようにして下さい。
タバコは、血の巡りを悪くし、傷の治りを遅くします。なるべく控えるようにしてください。
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