審美治療とは
歯の形、色などを綺麗にするだけでなく、歯並びや歯肉など口腔内全体の見た目や機能を整えることにより、そのひと本来の健康で美しい笑顔を手に入れることを目的としています。セラミック治療やホワイトニング、ガムピーリングなどの治療があります。
セラミックってなに?
セラミックはお皿などに使われる陶材です。素材の特徴としては、セラミックは硬い材料で、長期間経っても、色の変色やツヤの変化が少ない素材になります。
また、様々な色が存在するため、歯を再現し、見分けのつかない被せ物を作ることが出来ます。
ただ、硬いのですが、強い力がかかると割れやすいという面もあります。現在は材質が良くなってますので、あまり問題になることは少ないです。
また、歯科で使う白い材料にはレジンと呼ばれる材質があります。こちらはいわゆるプラスチックになります。このレジンは、セラミックと比べると水を吸いやすいため、長期的に見ると色の変化や劣化しやすい材質になります。
また、硬さが柔らかいため、奥歯に使うのは不向きな材質になります。このレジンとセラミックを混ぜた、ハイブリッドと呼ばれる材質も存在します。
それぞれの特徴の中間的な材質になります。
被せ物ってどんなのがあるの?
被せ物は部位によっても、様々な種類があるのですが、前歯には
1硬質レジン前装冠(表面はレジンで内面は金属)
2メタルボンド(表面はセラミックで内面は金属)
3オールセラミック(全てセラミック)
という3種類があります。それぞれの特徴としては
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- 隣の歯に合わせて色を作ることが出来ないため、一般的な歯の色で作るため、どうしても人工的な感じになってしまいます。また表面のレジンは経年的に色が変色してくるため、色が濃くなったら削って再度作り変える必要があります。ただ、保険が利くため5000円程で作ることが出来ます。
- 隣の歯の写真を撮って色を合わせることが出来ます。また表面はセラミックなので色やツヤが変化しにくい材質です。その為、長期間自然な歯として機能させることが可能です。ただ、内面に金属を使っているために、③のオールセラミックに比べると審美性が劣ります。
- 全てにおいてもっとも優れている被せ物になります。より自然で審美的な歯で被せ物と気づかれずに笑うことが出来ます。
※奥歯に関しても同じようにセラミックを使って綺麗にする事が出来ます。
保険と自費の違いは?
保険では使える材料が限られています。その為、様々な点で違いが出てきます。
1 印象(型取り)
自費の方が変形の少ない硬い材料を使えるため被せ物の適合が良い。
2 模型
より精度の高い石膏を使える
3 被せ物の材質
自費と保険の金属を比べても、自費の方が貴金属といった、錆びにくい。3 金属が使えるため、アレルギーを起こしにくく、安定した金属が使え、また、セラミックなどの審美的な材料を使用することが出来る。
4 接着材(被せ物と歯)
自費ではレジン系セメントといった、物性が良く、しっかりとした処理をすれば、接着の強さも高い物が使えます。その為、より長く持つと考えます。
ホワイトニングってなに?
ワイトニングには家でマウスピースを使って行う「ホームホワイトニング」と、クリニックで光を照射して行う「オフィスホワイトニング」という2種類のホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングでは過酸化尿素製剤、オフィスホワイトニングでは過酸化水素製剤が使われます。この製剤が着色物質を「無色化」することにより歯を白くします。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?
ホームホワイトニングはマウスピースを作製してそこに薬液を入れて、2~4時間装着していただきます。オフィスとの違いは、ホームの方が薬液の濃度が約1/10と薄いので、すぐに白くししたい方やあまり時間がとれない方はオフィスの方がお勧めです。
ただ、痛みに弱い方や自分のペースで白くしたい方はホームがお勧めです。
神経が死んでしまった歯は白くならないの?
一般的なホワイトニングではあまり効果はありません。
一本だけを白くするためにはインターナルブリーチと言って、内部に薬液を入れ白くすることが出来ます。
ただ、歯の状況によっては行えない場合がある為、その場合は被せ物をして白くする必要があります。
治療期間は1~2ヶ月程で、数回の薬液の交換を行います。
ホワイトニング後は何を注意すればいいの?
ホワイトニングを行った日は、色の濃いものを摂取するのを控えてください。
また、ホワイトニング後は冷たいものなどにしみる事があります。
痛み止めをお渡ししますので、必要であればお飲みください。