予防歯科はカリオロジーに基づいています。
カリオロジーとは、虫歯の実体をきちんと把握してコントロールするという学問です。
カリオロジーの中では、しっかりした予防を行い、治療においても、虫歯ができた場合削る量を最小限におさえ、再石灰化をうながします。
削る量を最小限におさえると、キーンとしたイヤな歯を削るドリルもほとんど使わなくて済みます。
予防の流れ
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歯茎の腫れなど歯周病になっていないか、歯茎の状態を確認します。
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磨き残しを染め出して確認します。一見綺麗に磨けてる様でも磨き残しがある事が確認できます。磨き残しの多い所をどうしたらしっかり磨けるのか衛生士が丁寧にご説明します。
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磨き残し(プラーク)部分を音波振動ブラシを用いて除去します。普段の歯ブラシでは落としにくいプラークも強力な音波振動によって除去することが可能です。
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その後、歯と歯の間の磨きにくい部分にたまった歯石(プラークが長い間溜まって硬くなった物)を超音波振動する機器等を用いて機械的に除去します。この歯石は歯ブラシでは取る事が出来ず、表面にはプラークが溜まりやすいため、定期的に除去することをお勧めしています。
5
最後に歯の全体の汚れを落とし、表面をピカピカに磨いていきます。
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クリーニング前とクリーニング後です。歯の着色も落ちて表面がピカピカになっています。定期的にクリーニングを行うことで、歯を残せることが分かっています。クリーニングの最後に虫歯や噛み合わせのcheckも行い、症状がなく進んでしまう虫歯も早くに治療することによって進行してしまい神経を抜いたり、歯を抜く事を防ぐ事ができる場合が多いです。
フッ素で虫歯予防を
当院では、むし歯のリスクを抑えるために、高濃度のフッ素コーティングを行っております。定期的にフッ素をコーティングすることで歯質を強化して、むし歯になりにくい状態を作ります。また、初期むし歯であればフッ素を塗ることで改善が期待できます。
エアフローで着色除去
当院では、エアーフローという器具で歯の表面の着色汚れを落としております。カレーやコーヒー、ケチャップなど色の濃い飲食物は歯に着色する場合があります。また、タバコを吸うと歯の表面にヤニが付着して、黄ばんでしまう方も少なくありません。
エアーフローで細かい粒子を歯にジェット噴射で吹き付けることで、歯の表面の着色汚れを落とすことができます。歯質には影響がなく、痛みなどもありません。その後は、ブラシやカップなどで歯の表面を磨き上げて、着色がつきにくい状態へ整えていきます。
定期歯科検診をおすすめします
毎日の歯磨きを丁寧に行っていても、磨き方のクセが原因で歯垢を磨き残してしまうことがあります。歯垢は歯石と呼ばれる石のように硬いものへと変化して、歯磨きで落とせなくなります。歯石を放置するとむし歯や歯周病、口臭などを引き起こす他、歯石の表面に歯垢や細菌が付着して、さらに症状を悪化させます。
また、細菌が歯茎の血管から逆流し、糖尿病や心臓病、肺炎、脳梗塞、早産などのリスクを高める恐れもあります。全身の健康を守るためにも、歯磨きや歯のクリーニング、ブラッシング指導でむし歯や歯周病の予防に努めましょう。
歯とお口のお悩みは当院までお気軽にご相談ください。