矯正歯科とは
矯正治療は歯を並べる事により見た目と噛み合わせを本来あるべき位置に整えて審美性の改善や様々なお口のト ラブルを予防する基礎治療です。
歯並びが悪いと笑顔に自信が持てなくなる事で自信がなくなる等の心の問題、歯磨きが難しくて虫歯や歯周病に なりやすい、しっかり咬めないので消化不良になり胃腸への負担が大きい、口が閉じにくい、うまく喋りにく い、顎の関節に負担がくる、体のバランスや運動能力が悪くなる、等の体への問題の二つの側面を治療する事が できます。矯正治療を受ける事でこれらの問題を改善し、安定した噛み合わせを獲得する事で、 美しく明るい笑 顔を手に入れられ、歯の寿命をのばし、からだ全体の健康にも良い影響をもたらします。
メリット
- 美しく明るい笑顔になる
- 虫歯や歯周病の予防
- 小児においては顎の骨の成長発育障害の予防(反対咬合の改善等)
- 咀嚼機能の改善と維持
- 口唇閉鎖不全の改善
- 発音の改善
- 顎と噛み合わせの安定
- 体のバランスや運動能力の改善
リスク
- 矯正装置装着期間中はお痛み(矯正装置調整後3日~1週間)があり、食事が取りにくいこともある
- 装置の周囲が磨きにくいのでしっかり磨かないと虫歯になりやすい
- 年単位の治療
- 歯茎が下がることがある(大人の場合)
- 歯根が吸収され短くなる事がある
- 一般的にワイヤーが金属である為、見た目が気になる方もいる(マウスピース矯正や舌側矯正は別)
- 一般的に保険外治療である(小児の矯正や発音障害、咀嚼障害は医療費控除の対象)
治療の流れ
1診査
- 問診 何が気になっているのか詳しく確認させていだだきます。
- 口腔内検査 虫歯や歯周病のcheck。矯正治療前にはお口の状態を改善しなければ治療はできないので、レントゲンなどを撮り確認します。
- 顎機能と咬合機能の検査 歯並びや顎の状態など現在の問題点を確認します。
- レントゲン診査 セファログラム(頭部X線規格写真)を撮影させていただき、顎の発育や骨格的な問題や歯の傾きなどを分析します。
- 歯型の採得 模型を分析し、矯正治療の計画を立てます。)
2診断・カウンセリング
こちらでも模型やレントゲンの分析をします。その後、治療のゴールやそのプロセスを患者さんに示しながら、それぞれの患者さんに適した治療装 置とその効果,治療期間、第2期治療の可能性(子どもの場合)、保定、後戻りの可能性や治療のメリット・デメリットおよび抜歯・非抜歯について 説明を行います。
3初期治療
虫歯や歯周病の治療や必要があれば親知らずの抜歯をします。
4矯正治療開始
装置装着後1回 /月来院して頂き、クリーニングと装置の調整を行います。約1.5~2年で矯正治療が終了します(個人差があるので治療期間は長期化す る事もあります)。
5リテーナーの装着
矯正後は後戻りがあります。矯正治療が終了後は全ての患者さんに後戻り防止のためにリテーナーという装置を入れていだだきます。固定式と非固 定式があります。装置は様々ありますので、ご相談して決めます。
術前
術後
矯正治療費について
・相談料 0円(ネット予約で矯正相談を行っています。相談は無料です。)
・診断料 50,000円(抜歯、非抜歯など精密な検査が必要な場合にレントゲン写真や歯型(口腔内スキャン)などを取り、後日、分析結果とシュミレーション等の説明を致します)
・Ⅰ期治療(永久歯が生えそろうまで) 拡大床 (上下顎) 40万
・ワイヤー矯正 装置装着 90万 +装置調整、クリーニング 7000円/月
・マウスピース矯正 70万~90万(費用は治療にかかる枚数によって変わります)
*全て税抜き価格
トータル治療費に含まれないもの
- 一般歯科治療(虫歯等)
- 抜歯代金:当院では1本5,000円
こんな歯並びでお悩みではないですか?
受け口(下顎前突)
受け口は、上顎よりも下顎が前に出ている状態です。うまく噛めなくなったり発音が悪くなったりします。また、遺伝的な要因や舌・唇の筋肉の癖などが原因とされており、成長してからでは改善が難しいことが特徴です。
開咬
開咬とは、口を閉じたときに奥歯が噛み合っているが上下の前歯の間に空間ができている状態です。
奥歯に負担がかかる他、口の中が乾燥します。原因は長期にわたる指しゃぶり、口呼吸、歯を舌で押す癖などです。
出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)とは、顔を横から見た際、上顎の前歯が下顎の前歯よりも極端に前に出てしまっている状態です。
各症状のなかでも最も多いお悩みの1つで、口が閉じづらく、笑うと歯茎が見えるため、コンプレックスになる方もいます。
原因は、遺伝的なものや、長期にわたる指しゃぶり、舌を突き出す癖、鼻疾患によるものなどです。
すきっ歯(空隙歯列)
すきっ歯は、歯と歯の間に隙間が生じている状態です。
よくあるケースとしては、上顎前歯の中心に2ミリ程度の隙間がある「正中離開」というケースです。
主な原因は、歯と顎のサイズに不調和があったり、歯の数が少なくて生じてしまうケースがあります。
叢生(乱杭歯・歯がデコボコ)
叢生(歯がデコボコ)とは、生える歯の本数に対し、口腔内が狭い等の理由で、歯の生えるスペースが不足してしまっているため、歯並びが乱れてしまい、歯がデコボコになってしまう症状です。
考えうる理由としましては、遺伝的なものや、長歯の生え変わりがうまくいかなかった、舌の筋力に問題があるなどです。
過蓋咬合(前歯の咬み合わせが深い)
過蓋咬合(前歯の咬み合わせが深い)は、上顎の歯が下顎を覆い被さるように、深く嚙み合わさった状態です。
原因としては、遺伝的なもの、生え変わりが上手くいかなかった、永久歯の先天欠如、舌の筋力に問題があったなどです。
矯正装置の種類
セラミックブラケット
白いワイヤーと乳白色のブラケットを使用した目立ちにくいワイヤー矯正です。強度に優れているため、ワイヤーを装着するための溝が入っておらず、審美性に優れています。また、金属アレルギーの方も安心して使用できます。
プラスチックブラケット
透明感と光沢感があるプラスチック製の矯正装置です。ワイヤーを装着するための溝がゴールドで、比較的目立ちにくくなっています。また、矯正力はメタルブラケットとほとんど変わりません。
メタルブラケット
最も一般的な矯正装置で、薄くて耐久性に優れていることが特徴です。また、従来のメタルブラケットと比べて目立ちにくく、歯磨きも容易に行えます。ホワイトやトゥースのカラーモジュールを使えば、さらに目立ちにくくなります。
カラーモジュール
カラーモジュールとは、ブラケットとワイヤーを固定するモジュールというゴムリングに色がついたものです。全20色あり、患者さまが自由にお選びいただけます。
リンガルブラケット
裏側矯正は、ブラケットを歯の裏側に取り付けてワイヤーを通し、歯を動かす矯正治療です。その裏側矯正に使用する矯正装置をリンガルブラケットといいます。矯正治療を受けていることを周りの人に気づかれにくいことがメリットです。一方で、舌に違和感を覚えたり、歯ブラシでのケアが難しくなったりするというデメリットもあります。
ハーフリンガル
上の歯は裏側に、下の歯は表側にブラケットを装着する矯正方法です。セラミック、プラスチック、メタルの中から選択できます。上下ともに裏側矯正する場合よりも治療費がかからないことが特徴です。
トランスパラタルアーチ
上顎の奥歯を動かすために使用する矯正装置です。主に、抜歯が必要になるケースにおいて、前歯を後ろへ移動させるときに奥歯まで動かないよう固定するのに使います。発音のしづらさや舌に違和感を覚えることがあります。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療
歯科矯正用アンカースクリューは、歯茎の骨に埋め込むことで矯正の支点とする装置です。歯を効率的かつ確実に移動させることができます。非常に小さい装置のため、装着中の違和感はもちろん、埋め込むときや取り除きときの痛みもほとんどありません。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置
透明なプラスチック製のアライナーというマウスピースを装着し、約2週間に1回のペースで交換を続けることで、歯を少しずつ動かします。周りの人に矯正治療を受けていることに気づかれにくく、装着時の違和感もほとんどありません。また、食事や歯磨きのときは外しておけることもメリットです。
矯正歯科をお考えの方へ
歯並びが悪いことが原因で自信を失ったり、矯正治療が顎の成長を妨げるのではないかと不安に感じていたりする方は当院までご相談ください。矯正治療は、歯や骨の発育を利用して行うものであり、顎の発育や全身の健康に支障をきたすことは一切ありません。当院では、矯正治療の方法やメリット・デメリット、治療期間、費用などを丁寧にお伝えしておりますので、まずは話だけでも聞いてみたいという方もお気軽にご相談ください。