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2019.11.09

災害時のお口のケア

最近地震や台風など、大きな災害があり不安ですよね。今後、さらに大きな地震が起こることも確実と言われています。災害自体は免れても、その後の避難生活での災害関連死で命を落としてしまったり、体調を崩してしまうことがあります。そのようなとき、①お口の中をきれいに保つこと、しっかり食べ物を食べることはとても重要になってきます。そして②唾液を出すことは食べる機能を高め消化・吸収を助けます。唾液の抗菌作用を低下させないことにもつながります。あとは、③声を出すことにより気分転換になりストレスも緩和されます。

①お口の中をきれいに保つには

●歯ブラシがない場合 *しっかりぶくぶくうがいをする*洗口液(リステリンなど)があると大変便利*ハンカチやウェットティッシュなどを指に巻いて歯や粘膜の汚れを拭いとる

●少ない水で歯磨きをする場合 ①30mlほどの水をコップに準備する②その水で濡らした歯ブラシで歯磨きをする③歯ブラシが汚れてきたらティッシュやウェットティッシュで汚れをできるだけ拭き取る。これをこまめに繰り返す④最後にコップの水で2〜3回口をすすぐ。一気に含まず2〜3回と分けた方がきれいになる

●入れ歯を使用している場合 少なくとも1日1回は入れ歯を外して清掃する。不衛生な入れ歯は細菌の温床になってしまう。

②唾液を出すこと

よく噛んで唾液分泌を促し、意識して飲み込めば機能維持に役立つ。唾液腺のマッサージや、キシリトールガムを噛むこともいい。

③声を出すこと

お口の体操をしたり、みんなで歌ったりして口腔機能を高めることで気分転換になるし緊張感を和らげる働きがある。

■災害時の食事

飲み物や調理に使える水の量に限りがあると思います。高齢の方はとくに口の渇きを感じにくい上トイレを気にして水分を控えてしまい、脱水や便秘、エコノミークラス症候群などにつながるのでしっかりと水分を取るよう声をかけましょう。

*おにぎりや冷たいご飯は袋に入れお湯で温めたり、おじやにする*できるだけ汁物を用意する*パンのようなパサつくものは牛乳などに浸す*レトルトタイプのお粥、汁気の多い缶詰、ベビーフードを利用する

個人個人が自分にとって食べやすいものを3日分程度は確保しましょう。災害時は免疫も落ちて感染のリスクが高くなるのでラップやアルミホイル、ポリ袋などは手袋代わりになり直接食材に触れなくて済むので衛生的です。