インプラント治療において不安な事は痛い・腫れる・大変そうなどだと思います。
患者さんの顎の状態によっては骨が痩せていたり、その他の部分の歯周病があったりと1人1人環境が違うので、骨が痩せている方は骨を増やす(再生治療)必要があったりと、大変な場合もあります。
ただ、抜歯をしていて随分たっている等、骨を足さなくてもいい環境が整っている場合は比較的インプラント治療が簡単です。
インプラント治療における不安を解消できるのがサージカルガイドという装置で、当院ではNobelbiocare社のノーベルガイドというシステムを導入しています。
先日行ったインプラント治療を元に説明します。患者さんは右下の奥歯に2本のインプラント治療をご希望されました。歯茎の状態も良く、レントゲン写真では下の骨もしっかりしています。
ただ下の奥歯だと、下に神経が走っており、これを傷つけてしまうと下唇に麻痺がでてしまいます。この方の場合は近い距離にある為、CT撮影が必須で2本のインプラントが必要である事からノーベルガイドを使用する事になりました。
流れとしては
①インプラントの部分の被せ物のイメージを作成する
②CTデータと重ね合わせて、インプラントの位置を決定し、データを送る
③サージカルガイドが送られてくるので、それを使用してオペをする。
下に各ステージの写真をアップしました。
右下に2本のインプラントを計画
術前のレントゲン
最終的な被せ物のイメージ
先ほどの最終的な被せ物のイメージとCTを重ね合わせてインプラントの計画をします
サージカルガイド(ノーベルガイド)➖この穴にインプラントを入れるだけです
これにより
治療時間は2本で20分で歯茎も切りませんでした。
治療時間の短縮、体に負担が少ない、神経を傷つけるリスクがほぼない、位置が確実
などのメリットがあります。
最新のインプラント治療など、不安な事があればお気軽にご相談ください。